2008-11-20 20.場の力学をプラスに転換したある女性 沖縄ワークショップ【全26話】 場の力学をプラスに転換したある女性 役割分担の世界観 ある女性の話 一瞬でプラスに転換したある女性 ある女性が保とうとした場の力学 場の力学に対しての最大限のサポート方法 マイナスを手放した次に起きること 場の力学をプラスに転換したある女性 役割分担の世界観 本質の世界で時間や空間が否定された時、ミツさんは「この世界はまるで巨大な劇団のようなもの」というような趣旨の事を言っていました。 人間で言えば、肉体があたかもそれぞれの存在を独立させるように見せ、それによって「個」の意識が生まれます。でも実際は誰もが誰もの側面、というか一部です。 もっと言ってしまえば、自分もそれ以外すべての他人も潜在意識下、つまり集合意識では繋がっています。だからすべては「ひとつ」です。 それを知ると、人との関わりで一喜一憂していた自分がとても滑稽に思えてしまいます。なぜなら本来「ひとつ」である「自分」が、いろいろな側面を見せるために意識を分割させ、いろいろな役割を演じているからです。 それはまるでディズニーランドのようで、そして巨大な劇団のよう。ドラクエのようなロール・プレイング・ゲームならば、プレイヤーはガイド。主人公が自分。人生はもしかしたらロール・プレイング・ライフかもしれません。 ある女性の話 森羅万象は集合意識で繋がっています。だからいくつかのエネルギーが共有する場においても、個人の潜在意識の動きに似たような原理または法則が成り立ちます。 ミツさんはそれを『場の力学』と呼んでいました。 ある女性の参加者の方は他の参加者の方同様、強く変化を望んで参加されました。その方は事前にミツさんのカウンセリングを受けていました。それによって自分の可能性に気付き、前の日も興奮して眠れない程の期待を持っていました。 2日目くらいまでは順調にワークをこなし必死にプラスへと変わろうとしていました。でも3日目あたりから少しずつ、いわゆるマイナスの状態へと移っていくようになっていました。そしてその女性はとうとう体調を崩し、4日目には腹痛で動けず部屋で寝込むようになってしまったのです。誰も声をかけられないほど、表情も暗く顔色が悪かったです。 一瞬でプラスに転換したある女性 しかし4日目のワークが終わってミツさんと部屋にいる時のこと。その女性の方が部屋を訪ねてきました。 僕がドアを開けてまず驚いたのは、普通に立っていること、表情がきれいに抜け切っていることでした。その女性の方は「不思議なことが起きた」と事情を説明してくれました。 部屋で寝込んでいると突然強いバイブレーションが体を突きぬけたそうです。そしてそれが過ぎ去った瞬間に痛みがすべて消え去り、立てるようになったそうです。そして何か「スッキリした」と言っていました。 それをいつものように淡々と聞いていたミツさんは、女性が話し終えると静かな口調で語り始めました。驚くことに、この現象についてもミツさんは完全な情報を受け取っていました。 ある女性が保とうとした場の力学 ある女性に起きたこと、それは次のようなことです。 ワークショップでは複数のエネルギーが作り上げた「場」が、ミツさんの指導によってプラスへとシフトしていきます。移行するのは参加者のみなさん個人なのですが、「場」として見た時には全体もプラスへとシフトしていきます。 その時に全体から見たら一部の割合の人がその「場」のバランスを保とうと、あることが起きます。潜在的にバランスを保とうとした人が思いっきりマイナスへとシフトしていくのです。 これは「場」が次のレベルに行こうとする時に必ず現れる現象だそうです。マイナスへシフトした人がプラスへ転換するかどうかは本人次第、ミツさんですらどうすることもできないとのことです。 その女性の腹痛に関しても、原因は「周囲の人を惹き付けるため」だったそうです。もちろん、本人はそのつもりはありません。潜在意識がそうさせるのです。だから、周りが心配したりするとさらに悪化してしまいます。 ある「場」においても『エネルギー保存の法則』に似た原理があります。「場」は常に一定の状態、エネルギー量を保っています。 ただこれは非物質の世界での話です。その「場」を作っている人々の選択によっては次のレベル、エネルギー量へと移行することが可能なのです。これは知っている知らない関係なく作用する物理的なものなので、『場の力学』とも呼ばれます。 場の力学に対しての最大限のサポート方法 ミツさんは意識体分割で参加者全員の状態を常にチェックしながら、ワークショップを進めています。どんなに夜が遅くなっても僕と毎日数時間のミーティングをします。常に万全を期して参加者全員を「覚醒」させるために、睡眠時間を含めてフル稼働で動いています。 それでも『場の力学』が働きます。知らずのうちに参加者全員が潜在意識下で話し合い「マイナスの立ち位置を誰が選ぶのか」決めてしまうのです。その時に「はい」と手を挙げたのがその女性の方でした。 それを非物質の存在から聞いていたミツさんは、そういう参加者に対して本気でサポートをします。本気のサポート、それは具体的には「何もしない」ことです。悪く言えば「無視する」のです。 参加者の1人に「救急車呼んだほうがいいんじゃないですか」と言われた時も、いつものように淡々と「大丈夫です」とだけ答えていました。 その女性も「主催者として、見たら分かるのに何でもっと声掛けとかないのかなと思った」と後に笑いながら話していました。他の参加者も「何で何もしないのだろう」と思っていました。ミツさんがそれを気付かないはずがありません。それでもじっと「何もしない」のです。 何もしないこと。それはミツさんが参加者にできる最大限のサポートだそうす。ミツさんは「僕が『場の力学』というものを知ってしまっている以上、動いて見せかけの心配をするわけにはいかないんです。動いたらすべてが終わってしまうんです」と言っていました。 マイナスを手放した次に起きること 「心配する」という行為は、「実際は本人の悪い部分をクローズアップしているだけ」で何の解決にもならないそうです。さらには「腹痛になって周囲の気を惹こう」という潜在意識に乗っかって本人の自覚症状を強め、痛みを悪化させるだけだそうです。 それまでのワークショップでは、「マイナスの立ち位置を選んだ参加者」は結局それを手放すことができずに終わっていました。 しかし今回のワークショップではその女性が自分の力で手放し、プラスへ転換しました。それは誰でもない、「本人の選択」「許可」です。そして「パワー」がない限りできないことなのです。 その女性が、どういう方法でプラスへ転換したのかは本人も分かりません。ミツさんから、それについても聞いたわけではありません。ただ、その女性は日本人ですが海外在住の方でした。相当な決意で参加されたようでした。その意欲に何かしらヒントがあるのかもしれません。 マイナスの立ち位置を選んだ人がいなくなると、全員がプラスになります。そのときに、全員が一気に次のレベルに進むことができるのです。だからミツさんも参加者全員に『場の力学』について初めて言及することができました。 ミツさんがその女性に対して取った行動の真相を知った時、参加者の方から改めて驚嘆の声が上がりました。 ミツさんは知っていることを何でも教えてくれますが、「話しても伝わらない」と思ったことは言いません。それはカウンセリングでもワークショップでも、一番近くにいる僕にすらもそうです。 そして伝えるべきことは常にストックしてあって、機会が来たら必ず伝えるのです。それはなかなか真似できるものではありません。ミツさんは霊能者である以前に教育者なのです。 前の記事は、こちらから。 次の記事は、こちらから。 全26話は、こちらから。