2012-11-04 4.会話が歴史になる時代 【序章4/7】 前里光秀大学【全50話】 現実をつくる画用紙とは それで大丈夫だと、SANは言う 「過去」が「歴史」になる 現実をつくる画用紙とは 今、僕たちが生きている2012年、大きなうねりを繰り返してきた時代が終わろうとしています。その最終局面。 SAN 「300年前には、スピードが7倍遅かったという事実があります」 SANによると、この時代に生きている人類は300年前より、7倍速いスピードで生きています。それだけ、創造的ということ。 つまり、「この一瞬」「次の一瞬」「また次の一瞬」という切り取った現実の画用紙がパラパラとめくられているんです。その遊びの中に、どんどん新しい映像を選ぶようにして現実は進んでいきます。 300年前は、与えられたその画用紙が7倍少なかった。遊べる要素が少なかったんです。 それで大丈夫だと、SANは言う しかし、SANが言っていたのが 「300年前とのつながりを切ることを許していない」 前里光秀大学では「創造性を学問します」。創造性とは、新しい画用紙の書き方ですから、そこに過去の画用紙とのつながりは一切関係なくただただ、好きなように絵を描いていくだけです。 子どもがお絵かきに夢中になるように、色鮮やかに絵を描いていく。それが、「今」ということです。そこに、300年前の入る余地は1ミリもない。 「それで、本当にうまくいくんですか?」 「いきます」 「過去」が「歴史」になる この記事のはじめにあるように、とにかく時代の流れが速い。その時代に生まれ、それを使いこなし生きるときに過去の画用紙を参考にしても、無駄です。 なぜならそれは、「過去」だから。過去は過去であって、今ではない。 例えば、誰かと話をしている間にも時代は流れ、その発端を探す作業が意味をなくします。SANは、ゆきぃさんとのやりとりの中で「歴史」という言葉をつかってスピードの速さを表現しています。 SAN 「そこにこだわる必要はありません。それは、その当時の話です」 「今のやりとりは、歴史です] 歴史・過去・原因・経験・統計…それは、これまで以上に参考にならない時代になっています。そういう時代に求められるのが、「創造性」。 それを、「学問します」。 前の記事は、こちらから。 次の記事は、こちらから。 全50話は、こちらから。