裸の王様

体外離脱で学んだ、失敗や挫折から抜け出すための異次元情報。

メンタルとの対話11「人間は思考を創造するために存在する」

失敗と挫折が生む「絶望」ほど、人生の学びはありません。絶望にあると人は、すべてが逆境にあるように感じます。逆境に陥ると、それまでに構築した虚栄心や慢心は虚構であったことに気づきます。一方で、それらから解放されます。

 

この解放によって、その状況をつくった習慣も断ち切られます。同時に、新しい習慣を身につけることになります。このときに、もとをつくった失敗や挫折は、すでに新しい人生をつくった糧になっています。

 

また、古い思考習慣を断ち切り、新しい人生をつくるとき、目には見えないスピリチュアルな力を発揮する人がいます。もともと備わっている第6感に頼るようになるからです。人は、お金がなくなると頭を使い始め、手足の限界を感じると頭を使い始め、頭の限界を感じると意識とエネルギーの力を使い始めます。

 

「お金」や「人間関係」など損失が目に見えて存在するとき、自分自身に残っているものは意識とエネルギーつまり思考の力だけだと気づきます。そしてメンタルにあるネガティブがつくっていた習慣を断ち切り、新しい習慣を身につけること以外に現状から脱出する方法はないと気づきます。

 

誰かに教わることなく、これらの人は自ら立ち上がります。誰の責任でもなく、自らがつくりだした逆境だと気づくからです。

 

 

 

流される習慣を身につけた人が絶望を体験し、その思考習慣を断ち切るとき、大自然はその味方もします。大自然は、習慣にもエネルギーを与え続けます。習慣が習慣であるのは、エネルギーが注がれるからです。一方、習慣を断ち切るにもエネルギーが必要です。

 

習慣を習慣のままにさせるのも、習慣を断ち切るのも、人間関係は大切な要素です。人間関係が「関係」である以上、流される関係なのか調和的な関係なのか、違いがあります。

 

調和的な人間関係を築くことは、「型」のように意図的な姿勢です。大自然の法則から考えて、なんとなくはじまる人間関係は、時間の経過とともに流される関係をつくります。逆に、調和的な人間関係を築くことは、すべてが統合された関係性なので、流されるネガティブな環境から身を守ることと同じです。

 

人間関係を含んだ「環境」は、成功や失敗の要因に大きな影響を与えます。感情のコントロールが重要なのと同じく、環境と人間関係のコントロールをすることは、人生のコントロールと同じです。人生のコントロールは、運命のコントロールと同じです。

 

「宿命」は、すでに宿している使命なのでコントロール外です。しかし「運命」は、コントロール内にあります。運命の支配をすることは、環境と人間関係のコントロールからすることができます。

 

 

 

人がある環境と人間関係とともにあるとき、リズムは少なからず影響を受けています。しかし思考の力を使うことで、環境と人間関係に影響を与え返すことができます。「思考」の中でも、強い欲求と感情に結びついた思考は増幅器のように働きます。

 

思考は、波動です。波動は、振幅を広げて増幅します。衝動的なほどに強い欲求、そこに燃えるような熱意が結びついた思考は、増幅します。そのリズムはメロディを奏でるように優先して、現実化します。

 

ここには「創造の原理」がありますが、まさに人間は思考を創造するために存在している側面があります。「思考」という時空間に保存されているデータを受信し、思考の力によって物理的に創造します。

 

この「創造」を行わないと、空間は空間のままとなります。その空間という隙間を埋めようとする大自然が、エネルギーを注ぎます。それが、ネガティブである場合は流される習慣となります。

 

宇宙は「何もない」とか「何もしない」という本質的な「間(ま)」をつくりません。忙しなく、常に創造へと向かっています。つまり思考の力を使わなければ、そこが別で埋まるのは時間の問題です。「思考する」とはポジティブなので、ネガティブなエネルギーが流れ込むのは自然の摂理です。

 

「欠けている空間」が存在しないのは、脳は常に幻想を️埋めるからです。脳が、何もしないということはありません。ネガティブな思考ですら、脳の創造力です。

 

 

 

すべての人間は、宇宙の法則に則って生きています。それに関心があるか否かは関係なく、すべての人間に作用しています。ただ、宇宙はその法則に則っているかどうかに常に関心を寄せています。「今回だけは例外をつくろう」とか「今回は法則から外れることを免じよう」というのがありません。

 

宇宙の法則に従わざるを得ないのは、従わずして成功や自由を得ることができないのは、「思考」の限界でもあります。いかに思考の力が偉大だとしても、その思考を保存している宇宙や大自然には勝負を挑むこともできません。

 

そして、失敗や挫折から絶望を経験した人は、その宇宙の法則に触れることになります。「経験者は語る」というのは、1つのケーススタディにしかすぎません。しかし、そのケーススタディには宇宙の法則が働いています。

 

「真理」は、常に多次元的です。多重中心的です。実は「真理」は1つではありません。人の数だけ、真理があります。宇宙の法則を「これだ」と掴むことは、多かれ少なかれ真理です。

 

その真理を語るエネルギーは、増幅します。「嘘」がない以上は、増幅します。逆に言えば、これまで至るところで語られてきて消滅していない言葉は、「真理」またはその側面です。